若手の仕事術 時短

【新採・若手必見】若手教師が率先して動きたいこと【仕事術】

教職に就いて間もないと、授業以外にも様々な業務があることを知ります。

作業の種類と量が多すぎて戸惑うこともしばしば。

目の前の職務だけを見ていると、『よく分からないけど、やることがいっぱい』となって、

退勤時間がどんどん遅くなっていきます。

若手に必要なスキルの一つは、上手に助けてもらうことです。

そこで、若手の身の振り方を考えていこうと思います。

これを考えることで、効率の良い働き方を手に入れることができるでしょう。

この記事を読んでほしい人

  • 先輩から好印象でありたい
  • 効率よく働きたい
  • 学校、学年作業の動き方が分からない

結論から申し上げますと、若手が率先すべきことは

雑用 です。

前時代的な考えと思うかもしれません。

効率よく働きたいのに、余計な作業まで…と思う方もいると思います。

しかし、この雑用を進んで行うことこそが

仕事の最短経路に繋がる大きな可能性を秘めているのです。

なぜそのようなことが言えるのか、くわしくみていきましょう。


先輩から好印象になろう

若手のうちは、初めての業務の連続です。

初任者はもちろんですが、2年目、3年目となっても、

新たな仕事を任されるので、しばらくは慣れない業務が続きます。

一から身に着けて自分の血肉としていっても良いのですが、

効率が悪いだけでなく、最適な案となっているかもわかりません。

一番簡単で効率が良いのは、

諸先輩たちの意見や経験を聞くこと』です。

10年選手、20年選手から聞けば、それだけの年月を培った上で

一番良い方法を教えてくれます。

ただ聞くだけで、たくさんの情報をくれるのですから、教わらない手はありません。

しかし、学年部内ならまだしも、異なる学年の先生との交流はあまり多くありません。

そんな話したこともない人に、いきなり「教えて下さい」というのはハードルが高いと思います。

(もちろんできる人は、どんどんいくべきだと思います。)


大概は良い人なので、いきなり突撃しても聞けば教えてくれると思います。

ただ、その人から好印象かどうかは結構大事です。

プラスαの情報をくれたり、協力してくれたりすることがあるからです。

「この若者のために一肌脱ごう」と思ってくれたら、その作業効率は跳ね上がるのです。

そのためにも、先輩から好かれる若手の行動がどのようなものか見ていきましょう。


行事を確認し、準備することがないか聞こう

学年の先生

まずは学年内から考えます。

どの学年で2カ月に1度くらいは、何かしらの行事が訪れます。

例えば

  • 低学年:地域のお年寄りと昔遊びの交流
  • 中学年:警察の方との自転車講習会
  • 高学年や中学生:薬物やスマホ講座

などが挙げられます。

外部との連絡は、主任やベテランの仕事なので、任されることはありませんが、

当日または前日までに、必ずやらなければならない雑用があります。

  • 荷物を所定の位置に運ぶ
  • 外部講師の方へお茶出し
  • 椅子や机を並べておく
  • 大判の印刷物を刷って貼っておく
  • 運動場のライン引き

など、小さなものを数えるとたくさんあります。

そこで、主任や担当の先生に

「準備するものや刷っておくものありますか」と、

自分から手伝う意思を伝えます。

たとえ何もなかったとしても、やる気のある若者に見られプラスに映ります。

学年外の先生

学年が異なる先生の雑用を引き受ける機会はほとんどありません。

例えば、上記に書いた宿題を刷る作業は、その学年の教員が行うものですので、

変に手を出そうとすると、「なんで?」とよく分からない空気になってしまいます。

それでも全くないわけではありません。

学年の保護者全員を呼ぶ行事などは、体育館に椅子を並べる行事などがあります。

職員会議や打ち合わせなどで、準備することがアナウンスされる場合がありますが、

なかった場合でも、「椅子並べるの手伝いましょうか」と自分から名乗りをあげることで、

好印象に映すことができます。

先生 雑用
机・椅子運びは重労働


お便りや宿題の印刷物がないか確認しよう

ICTの時代とは言え、まだまだ紙での印刷物が多いのが学校です。

学年だよりなどのプリントがその最たるもので、必ず月に何回か刷ることになります。

作るタイミングはすぐに分かるようになると思うので、

「1枚いただいて、クラス分刷っておきますね」と、率先して引き受けましょう。


また、全クラス分の印刷物はけっこう面倒な作業です。

例えば、体育主任さんが『運動会だより』を全クラス分を刷ろうと思ったとします。

その人は、各クラスの人数を印刷機に打ち込んでプリントを刷り、

学校によく配置されている『クラス用ポスト』に運ばなけれななりません。

タイミングよく、そんな場面に出くわしたときは、

「次のクラス〇人です」や「クラス用ポストに運んでおきますね」と、

作業負担が減るような行動を買って出ましょう。

印刷室からポストまでの地味な往復作業を代わってくれると、結構助かるのです。

先生の仕事 雑用
廊下が長いとさらに大変

若手教員の強みを生かそう

例えば1学年4クラスの学校に配属されたとします。

おそらくあなたが一番の若手であり、40代、50代の先生もいることでしょう。

年配の先生からしたら何をしてくれると助かるのか、

年配の先生の苦手なことは何かを考えると、若手教員のすべきことが見えてきます。

休み時間は外に出よう

小学校の場合、中休み、昼休みといった長い休み時間が必ずあります。

ドッヂボールや鬼ごっこなど子どもたちとの仲を深めるチャンスです。

それだけでなく、他クラスの子どもの顔を覚えることもでき、

また、年配の先生は、身体を激しく動かすことを避けがちなので、

一緒に遊んでくれる先生の存在はとてもありがたいのです。


特に、休み時間はトラブルの宝庫なので、近くにいるだけで、

問題が大きくならないうちに素早く解決することができます。

「〇組の△△さんと◆◆さんがトラブル起こしていたので、話を聞いておきました」と

担任の先生に報告すれば、株が上がります!


早期解決で取り組めば、大抵のことは収まるので、

休み時間を共に過ごすことが良いことが多いのです。(疲れますが。)


体育の技の手本になろう

最近は、子どもの安全性を高めるため、2クラス以上で体育の授業を行うことも珍しくありません。

時間割設定の先生が、1,2組と3,4組を同じ時間に設定することも多いです。

『ハードルの正しい跳び方』『速く走れる腕の振り方』『シャトルランのルール』など、

実技の授業では、口だけでは上手く伝わらないことがたくさんあります。

図工や家庭科などに比べて、体育は若手の出番のチャンスが多いです。


授業の進行は別でやるにしても、導入部分の解説のところで、

お手本を名乗り出てくれると、年配の先生は喜んでくれます。

もちろん、前もって映像などをみて、ポイントを抑えておくことは必要ですが、

お手本を見せるだけなら念入りな教材研究は不要です。

若手が輝けるチャンスをものにしましょう!


頼りにしているアピールをしよう

当たり前ですが、身の回りにいる大人はみな『教員』です。

教えることが嫌いな人などおりません。

だからこそ、「この人に教わりたい」と思われることで、

たくさんの情報を教えてくれるようになります。


普通に、「図工の自画像の書き方教えてください」と聞いても良いですが、

「図工の自画像の授業は〇〇先生が教えると、子ども達の書きぶりが変わると聞きまして、
よろしければ、描くコツを教えていただいてもよろしいですか?」

と聞いた方が、相手も嬉しいですし、よりポイントを抑えて伝えようとしてくれるはずです。


同じ学年部の先生ならお世話になる機会が多いのでなおさらです。

「道徳の板書が上手くいかなくて、〇〇先生の黒板見たら、
流れがとても分かりやすかったので、△△の話の板書のポイントをお聞きしてもよろしいですか?」

のように、ただ教えてもらうだけでなく、

どのようなところがすごいと思い、何を学びたいのかを明確にしておくと、

相手の先生も、「この人はココで悩んでいるんだな」と分かってくれ、

同じようなつまずきやすい場所で、声をかけてくれる可能性も出てくるのです。


まとめ:仕事は上手に頼ることで、効率よく働ける

若手教員としてやるべきことをやっていくと、自ずと評価は上がっていきます。

若手の強みとしては、『失敗しても責められにくい』ところです。

チャレンジしようとしている、積極的に動こうとしているという姿が一番大事なのです。


一昔前の感性だと思われるかもしれませんが、

言ってしまえば、先輩教員というのは、『一昔前の感性の中で生きてきた人』なのです。

そして、先輩教員から好意的に見られれば、仕事に関する良い情報が得やすいです。

民間企業と異なり、学校教員というのは『何十年も同じような業務をやり続ける職業』です。

だからこそ、個人の中に培われたスキルは侮れないのです。


一人で0から培うべき、という考えも否定はしませんが、

何もかも0からでは、担任の試行錯誤の中で泳がされている子どももかわいそうです。

コツやポイントを教わっておくことで、子ども達に短時間で成長を感じさせてあげることもできます。


もちろん、1~3年目のうちに、教材研究の力をつけるためにも、

まっさらな状態で向き合うことも必要でしょう。

しかしそれは、時間的に全部と向き合うのは不可能であり、中途半端になってしまいます。

上手に先輩教員を頼ることで、仕事の効率が上がります。

そうして生まれた時間を、

『〇〇の単元、深く掘り下げてやってみたいな』と思ったものに当てていくと、

学びの深い授業へつながっていきます。


自分のやりたいことに時間を使えるように、

先輩教員が培ったノウハウを上手く活用することを意識しましょう。

また、お互いが気持ちよく教わる/教えたいと思えるように、

普段からの雑用な積極的に行ってみてほしいと思います。

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クマさん

教員歴15年超。公立小⇒中⇒小⇒私立小中一貫へ。教員になりたい学生や若手教員のための仕事術を発信します!

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