仕事内容

【学級づくり】学級経営に結び付ける担任の仕事術【小学校・中学校教員】

多くの若手教師はクラス担任を任されます。

別記事で、教師の一日の流れを紹介ましたが、今回は学級担任にフォーカスを当て、

仕事内容を確認しながら,より良い学級経営の仕方について紹介します。

(この記事は概要を載せているものです。ところどころにある記事ページをクリックすると、
 詳しく知ることができます。)

担任にとって、大きな責任を伴う業務が【学級経営】です。

初任者や若手にとって意識したいのは、

授業でも授業以外でも『学級経営を行う』という心持ちです。

では実際に、どのような学級経営に関する仕事があるか見ていきましょう。

教科指導

良い授業の雰囲気づくり

一日の中で一番多いのが授業です。

学習内容を理解してもらうことは大切ですが、

ノートの書き方や聞く姿勢などを整えるのも担任の役目です。

4月の時点でルールを決め(できれば子どもの考えも取り入れ)、

ある程度の規律の中で過ごすようにすると良いでしょう。

基準が生まれることで、子ども達もどう取り組めば良いのかが分かりやすくなります。

ほめるチャンスが一番多いのは授業

人はだれしも褒めてもらいたいです。

ほめる=認められる ことにもなり、自己肯定感が高まります。

授業は回数が多いため、子どもの成長を感じられる機会が多いです。

しかし、意識していないと見逃しがちなので、

前もって『こんな姿をほめてあげよう』『ここを認めよう』という気持ちをつくって

授業に臨むとよいと思います。

ただ一つ、気を付けてほしいことがあります。

若手教師に陥りがちなのが、『成果のみをほめる』という褒め方が多くなることです。

時には結果や出来の良さについて褒めることも必要ですが、

それでは苦手な子がいつまでたっても認められなくなってしまいます。

教師として褒めたい視点は、

意欲的に取り組めているか

前回よりも成長が見られたか

この二点です。

担当している学年にもよりますが、例えば小学校低学年なら、

「自分の考えがたくさん書けていて、〇〇さんのやる気が感じられてうれしいなぁ!」

「一週間前は4の段を言うのに3分かかってたけど、1分に縮まったね。すごい!」

など、努力を認めてあげる褒め方を意識することで、

たとえ苦手な科目でも『がんばろう』と思えるクラスになっていきます。

私の個人的な見方でありますが、

中学校の先生は、小学校の先生よりも褒めるのが苦手な気がします。

常時反抗期と接しているので、凛とした態度で臨まなければならないのは分かりますが、

反抗期だろうと思春期だろうと、褒められてイヤな気になる人はそういません。

(表に出してくれるかは分かりませんが。。)

また中学生の難しいところとして、進路がかかっている分、どうしても結果に目がいきがちなのです。

保護者も成績個票ばかり見て、子どもの姿に目がいかないケースも散見されます。

また、中学校は教科担任制なので、生徒と接する機会が少ないです。

だからこそ、少なくとも自分の担当教科、学活、道徳などの時間では、

褒められるポイントを意識して、意図的に褒めてあげてください。

より具体的に褒めてあげると、スルーされなにくいです。

例えば、テスト期間で家庭学習のスケジュールを提出する場だとすると

 ✕「テスト勉強がんばっているね」

 〇「ごはん前とはお風呂後とか空いている時間を無駄にしないで、集中して取り組めているね」

このように、とってつけたほめ言葉ではないと、

相手に伝わるように話すことを心がけてください。

生徒指導

担任をもつ教師の悩みの種になりやすい指導ナンバー1ではないでしょうか。

采配が難しい所もありますが、それだけに学級経営の是非に直結する部分が多いです。

生徒指導のポイント

色んなタイプの生徒指導がありますが、

何よりも大事なことは、

先に事実確認をする

勝手な推測や状況分析は大けがの元になります。

次に大事なことは、

複数の教員で対応することです。

対応の仕方によっては、保護者からクレームがくることもあります。

指導の仕方が間違った方にいかないように、

また、指導の内容に子どもと教員との間で齟齬がでないように、

複数の教員で当たることが昨今の常識となっています。

(別件ですが、高学年や中学生の指導では、異性の指導に対して、

密室での生徒指導に変な目を向けられることもあるので、なおさら複数であたりましょう)

ケンカ

小学生に多いのが休み時間のケンカです。

教師として絶対に守りたいことは、

理由があっても人に暴力をふるってはいけない

ということです。

これは常日頃から子どもたちに伝えておいた方が良いです。

子どもたちはケンカが起こると、

自分の行動の正当性を主張します。

経験論ですが、100:0でどちらかが悪かったということはほとんどありません。

どちらにも、正当性を言うだけのバックグラウンドがあるわけです。

そのため、教師は間に入って、状況整理をしながら事実を確認していきます。

「無視されたと思って、強く腕をつかんじゃったんだ」

「いきなり引っ張られたから、離そうとおもって突き飛ばしたんだね」

と言語化し、お互いの思いをすり合わせるように伝えていきます。

もし、当事者が言葉にできると思うなら、

「今回のトラブル、自分がいけなかったと思うところあるかな?」と、

自分で口にしてもらうようにしましょう。

自分で発した言葉の方が重みがあるため、後々のトラブルを回避する可能性が上がります。

言葉にすることが難しいようなら、ある程度の解決の道筋を示すことも必要です。

また、怒りで我を忘れているときには、当事者同士を離して話を聞くことも有効です。

1対1で冷静になれる状況で話を聞いてあげた方が、

得られる情報が増え、正確性が確保されやすいです。

ケンカのトラブルでは、やったやらないの水掛け論になることも多いです。

そんなときの事実確認の方法としては、目撃者の存在を確認してください。

大概のトラブルには目撃者や、そのトラブルの原因をしっている人がいます。

当事者同士で事実が異なる場合は、より多数の目から見えたものを参考にすると良いでしょう。

(ただし、グループが出来上がっている場合は、一員を庇う行動にでることもあるので、妄信しないようにしましょう。)

いじめ

今の大人と、令和を生きる子どもとでは、

いじめの定義が違います。

3,4度にわたり、定義が変わっているのですが、直近の変化でいうと、

≪平成18年度から≫
「当該児童生徒が、一定の人間関係にある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」とする。

となっていたものが、

≪平成25年から≫
児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。

となりました。

大きな変更点と言えば、

攻撃 ⇒ 影響を与える行為

精神的な苦痛 ⇒ 心身の苦痛

となりました。

また、インターネットを含むという文言から、LINEトラブルなども考慮されており、

学校の内外に問わないことも、いじめ防止対策推進法に明記されています。

極端な話ですが、『相手が嫌だと思うことをしたらいじめ』ということになります。

昔の間隔を引きずっていると、それだけでイジメなのか?と思ってしまいますが、

少なくとも令和5年現在は、いじめの認知件数にカウントされるものになります。

ここ数年で、認知件数が跳ね上がったのは、この定義によるものだからです。

(資料:文部科学省 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

いじめ 認知件数 推移
令和2年度までのいじめ認知件数

もしもいじめを見つけたら

一昔前の教員では、『自分の担任学級でいじめが見つかるとよくない』という意識をもっていた人もいますが、

現在は全く違います。早期発見、早期解決を一番に考えています。

認知件数が増えたのは、先述の定義変更に加え、この意識の変化も関係しています。

担任になって早々、いじめの現場やいじめの兆候を見つけた時は、

『ヤバイッ』などと思わず、学年主任の先生の指示を仰ぎながら、

事実確認を行い、子ども達への指導、そして保護者への連絡を行いましょう。

必要に応じて、生徒指導主任、教頭、校長への報告も忘れずに行いましょう。

生徒指導は、該当者以外も先生の振る舞いをみている

トラブルが起こると、当該生徒に目がいきがちですが、

トラブルがどう処理されたかは、クラスの生徒全員が見ています。

つまり、どう叱ったか、どう解決へ向かったか、どうフォローがあったか、直接的ではなくとも、必ずクラスの子どもたちには伝わると思ってください。

頭ごなしであったり、ひいき目な指導をしたりしていると、すぐに見抜かれますし、信頼を失います。

また甘すぎる指導も、次のトラブルを助長します。

逆に適切と思える指導は、子ども達の信頼を寄せる機会となるのです。

生徒指導は担任にとって悩みの種となりがちですが、

起こってしまったことに誠実に向き合うことで、クラス全体の風紀はもちろん、担任への求心力を増すチャンスともなり得ます。

間違ってもかったるそうな顔をせず、真摯に取り組む大人の背中を見せてあげてください。

給食指導・清掃指導

地味に思えますが、怠るとジャブによるボディブローのように学級の雰囲気に響いていきます。

給食指導で一番もめるのが、『嫌いな物の扱い』です。

担任によって大きく裁量がことなります。

絶対禁止と厳しすぎても、何でも良いと甘すぎても学級経営に良い影響を及ぼしません。

色んな人がいる中で、ある程度納得できるラインを考えてルールを設定したいですね。

例えば、

『苦手なおかずはあらかじめ減らして、残りは全部食べる』

『一口は必ず食べる』

などです。

ルールを作る時は、担任としての思いも同時に伝えると、子どもに届きやすいので、意識して伝えましょう。

清掃指導も同様です。

給食との大きな違いは、掃除は面倒くさいと感じる子どもがいるところです。

嫌な作業の時間という位置づけになりがちなので、

担任は、クラス担当の掃除場所を見回り、「ここすごいきれいになったねー!」

などと、きれいになったことや一生懸命取り組んでいることを定期的にほめてあげましょう。

また、清掃の時間ではなくとも落ちているゴミを拾う姿を見かけたら、

帰りの会やホームルームなどで大いに褒めてあげると、

真似をする子が出始めて、教室がきれいになるだけでなく、人のために動けるクラスへとなっていきます

休み時間

休み時間は子どもの機微を捉えるチャンス

担任になると、小中問わず、休み時間も忙しいです。

小学生は鬼ごっこやドッヂボールに誘われて集中攻撃されます。笑

中学生には遊びに誘われることは少ないですが、治安の良くない学校などでは、

授業を担当したクラスにギリギリまで在席し続けて、トラブルが無いか見張っている役に付く場合があります。

ほっと一息つきたいところではありますが、

休み時間は授業中とは違った子どもの一面を見ることができます。

いつも誰と一緒にいるのか、何に興味をもっているのか、少し観察するだけで見えてくるものがあります。

何日も見ていると、いつもと違う光景にも気づけます。

いつもと一緒にいる子と1度も話をしない、いつも外で遊んでいるのに中で一人でいる、などです。

そんな変化を見つけた時には、迷わず話しかけてみましょう。

その子が困っているかどうかが把握することが目的なので、直接的に聞かなくても大丈夫です。

会話の中で心の調子を探ってください。

たまたま一人でいたかったり、夢中になれる本をみつたりしていた場合もあるので、その時は楽しく会話をしておしまいです。

もし、トラブルが起こっていそうなら、話を掘り下げて聞きます。

自分で解決できそうならアドバイスだけ。難しそうなら一緒に取り組みます。

小さな問題であることがほとんどですが、『先生は気づいてくれた』『悩みを聞いてくれた』ということが

子どもにとっては大きく、心を寄せてくれるようになります。

「人にやさしくしよう」と口だけ言う先生がいますが、

言うからには、まず担任がその姿勢を見せることが一番の手本となります。

教室整備

壁面掲示

一般的な教室は、南側は窓ガラスが多く、北側は廊下に続く出入口があり、

東西に黒板と背面黒板があります。

なにも掲示しない殺風景な教室は寂しいです。

掲示物は情操教育や子どもの頑張りを認める場所にもなり得ますので、手を抜かないようにしましょう。

黒板側

生徒から見て正面です。

ここには、あまりごちゃごちゃした掲示物を張るのがご法度です。

その理由は集中力をそらさないようにするためです。

「そんな物だけで散らない」という人もいるかと思いますが、

下の表にあるように、学習が困難な子どもは、小1で推定12%いるといわれています。

小中学校全体でみると、学習困難児は推定8.8%となっています。

発達障害 2022 小学校 中学校
通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する
調査結果(令和4年)

推定値となっているのは、このアンケートが学級担任が行い、その主観によって答えられたものだからです。

客観性がどれだけ保たれているかは分かりませんが、現場の声は決して無視できるものではありません。

一人でも多くの子どもが授業に集中できるよう学級担任は努めなければなりません。

学校目標や重点目標は、統一で貼られている学校が多いと思うので、

付け加えるのであれば、4月に設定したクラス目標ぐらいにしておき、

目がチカチカしない、淡い色で掲示物をつくりましょう。

廊下側

窓やドアがあるので、掲示スペースは少ないですが、しっかり活用しておきましょう。

私は廊下のスペースに貼っているのは、以下のものです。

  • 学校だより
  • 学年だより
  • 学級だより
  • 給食だより
  • 保健だより
  • 献立表
  • 避難経路

廊下側の掲示物は、更新頻度の高くないものを設定しています。

というのも、あんまり見に来られると、廊下側の席の子どもからするとジャマだからです。
(廊下壁面と廊下側の席との空白地帯はほとんどないはずです)

そのため、月1ぐらいの頻度で、かつ子どもたちにも配布される掲示物のみを貼っています。

それでも献立表は不動の人気!笑

背面側

背面黒板が設置されているかどうかで、掲示スペースが大きく異なります。

設置されている場合

小学校の場合は習字の作品を貼ることが多いので、壁面はすぐに埋まってしまいます。

そのため、黒板をいかに使うかがカギになります。

黒板のメリットは、流動性の高い点です。

そのため、よく係活動のお知らせなどが書かれます。

週単位で変更しても全く苦にならず、子どもに任せても良いので、担任の労力も軽くなります。

中学校は、係活動がほどんどないので、そこまで連絡事項を書き込むことが無く、

小学校と同じことをしようとすると機能性が落ちてしまいます。

私の実践では、『対抗黒板アート』というのをやっていました。

1ヶ月ごとに出席番号で区切ったグループに、お題に即した黒板アートを書いてもらいます。

『運動会』や『中体連』といったテーマを基に書いてもらうのですが、

1年に1,2回しか回ってこないので、絵が苦手な子も割と楽しそうに書いてくれました。

絵が上手というスキルは、なかなか集団で生かす機会がないので、

得意な子がすこし照れながら活躍する姿が見られるのも良い点だったと思います。

設置されていない場合

一面が壁ということになるため、担任の腕の見せ所です!

小中共通して多い掲示物は、『良い事をすると増えていくシリーズです』

【親切の花】や【全員発表列車】、【あいさつの木】などです。

ふせんやシールを置いておき、達成したら増やしていくというものなので、

目に見えて成長していく掲示物をみていくと、子ども達のやる気も上がります。

また、行事ごとに写真を掲示していくといのもコストパフォーマンスが良いです。

恥ずかしがる子どももいますが、写真に自分が写っていていると嬉しくなる子がほとんどです。

可能なら月単位で貼れると、春先の教室も多少にぎやかに感じられると思います。

写真の場合は、子どもによって写っている回数に大きな差ができないように注意しましょう。

写真の現像は基本は校内で行いましょう。

ただ、きれいな写真で貼りたいなら、断然ネットプリントの方が画質が良いです。
(自治体や学校で許可されている場合のみ行うようにしましょう。)

班決め・席替え (決め方や方法)

子どもにとっては一大イベント!

決め方は多数あります。メリットデメリットを考えて決めましょう。

①担任が全て決める

有無を言わせず担任が何もかも決めるパターンです。

  • メリット①:生徒指導上問題がある組み合わせを避けられる。
  • メリット②:班ごとの学力差を均等にし、グループ活動が円滑にできる。
  • デメリット①:子どもからの不満が出やすい
  • デメリット②:子どもの自主性が育たない

授業でグループ学習をすることが多いので、学力差がでない配慮ができるのは大きなメリットです。

特に中学校では、多くの先生にみてもらうので、迷惑をかけないという点でも良いと思えます。

しかし、子ども達から「なんで先生が決めるの?」という声も必ず出てきます。

子どもたちに任せられないと言うのも信頼関係に傷がつきますので、

何かしらの意味や意図をもって行っていることが説明できることが前提の方法だと思います。

②くじ引き

ランダム性が一番あるのがくじ引きです。

  • メリット①:公平性が感じられる
  • メリット②:自分で引いたクジなので不満が出にくい
  • デメリット①:生徒指導上近づけたくない組み合わせもできてしまう可能性がある
  • デメリット②:近くで班を作る場合、学力差がでやすい

ワクワク感があるので、席替えが楽しいイベントなるくじ引き。

くじ引き自体は楽しいですが、デメリットも大きいです。

中学校は他の先生に任せる時間の方が長いので、

迷惑をかけてしまう可能性もあります。

ほとんど自分の責任で治められる、小学校向きの決め方だと思います。

視力に問題がある人への配慮も忘れずに行う必要もあります。

③子どもたちが自分たちで決める 【オススメ!】

①と反対に子どもたちに任せるやり方です。

  • メリット①:子どもたちが任せてもらえたという自己肯定感が上がる
  • メリット②:子どもたちの自主性が育ちやすい
  • デメリット①:公平・公正の意識が無いと、仲の良い人同士でくっつきたがる(交友関係が広がらない・閉塞感を助長)
  • デメリット②:時間がかかる場合が多い

私はこの方法を採用することが多いです。

しかし、これを行うのは小学校3年生以上の担任になった時だけです。

周りを見ることがまだできない1,2年生には難しいからです。

子ども達に全てを任せることは難しい気がしますが、上手くいけば納得感が上がります。

声の大きな子(主張の強い子)がいる場合は、担任がうまく声掛けをする必要があります。

どうしてもワンマンになりそうな場合は、全てヒラの状態で決めるのではなく、

『この人に決めてほしい』という人を推薦で募る方法もあります。

人数は班の数だけ選び、その人には班長になってもらいます。

選ばれた人に「選ばれたのはスゴイこと!だからこそ、自分勝手な考えじゃなく、みんなのことを考えた席にしてね」と

自分本位な考えをしないようクギをさして、取り組んでもらうようにします。

また、全体には「自分たちで選んだリーダーだから、決まったことには文句は言わないよ。」と、

不満は口にさせないようにします。

「どうしても不満があるなら先生に言って」と、リーダー役の盾になるのも一つの手です。

5.6年生や中学生になると、みんな頭を悩ませて考えてくれます。

そんなリーダーの姿を見ているので、不満が出ることはほとんどありません。

慣れてきたら、『関わりの薄い人となるべく』『学力がおなじくらいに』と、

注文を付けてみても大丈夫です。

信頼関係が出来てくると、なんとか先生の思いを!と頑張ってくれるでしょう。

学級通信づくり

これは任意の仕事です。

私は毎年作っています。

初任の頃は初任研で手いっぱいで月刊がやっとでしたが、

4年目からは50号以上出すことが普通になっていきました。

学級通信を続けるコツは4月に不定期発行を宣言する』こと。

「書かないと」という気持ちで作るより「コレ書きたいな」と思ったときに作る方が、

気持ちが乗るだけでなく、良い学級だよりをつくることができます。

最近はコロナ禍でもあるので、なるべくデジカメで撮った写真を多めに載せて、

学校生活の様子が分かるように心掛けています。

私が学級通信を作る時に心がけているのは、『がんばり』を載せることです。

一生懸命掃除をしている、学級会で意欲的に意見を言っている、なかなか家庭に伝わらない一瞬を切り取って、

家庭に帰った時に褒めてもらえるような記事を心がけています。

また、保護者向けではなく、子供向けに学級通信をつくるパターンもあります。

『勉強する意味って何だろう?』『なんでありがとうは大事なの?』などの見出しで、

先生(私)はこんな風に思っているよというメッセージを送るツールとして利用し、学級経営につなげることができます。

まとめ

盛りだくさんの学級担任の仕事。

やればやるだけのものが付いてきますが、何もかもに力を入れると年度途中でばててしまいます。

『今年はコレに力をいれよう!』と、2,3つ決め、軽重をつけながら、

色んな学級づくりに挑戦してみてください。

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クマさん

教員歴15年超。公立小⇒中⇒小⇒私立小中一貫へ。教員になりたい学生や若手教員のための仕事術を発信します!

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