4月になると、『さぁやるぞ!』という気持ちが高まります。
今年は学級通信も書いてみよう!そんな先生にタイトルの候補になる言葉をお届けします。
1年間使う言葉なので、しっくりくる、子ども達に響くタイトルを考えましょう!
小学校 1年生・2年生の学級通信タイトル
小学校の低学年は難しい漢字や英語は分かりません。
どうせ書くなら、保護者にも子どもにも伝わるものであった方がオトクです。
やわらかな表現で、小さな子にもすっと入る言葉を選びましょう。
畳語(繰り返し言葉)のタイトル
- きらきら・・・子どもたちに輝いてほしい。
- ぴかぴか・・・一年生むき。まっさらで輝かしいスタートを。
- ぽかぽか・・・あたたかいクラスにしたい。優しい人になってほしい。
- のびのび・・・自由に元気に育ってほしい。
- にょきにょき・・・芽生えの擬音。力強く発芽を子ども達に充てた言葉。
- らんらん・・・子どもたちの目の輝き。好奇心を大事にするクラスに。
- いろいろ・・・色んな子がいる。個性を大事にしたい。
- どんどん・・・積極的に、すすんで動ける子どもになってほしい。
- にこにこ・・・みんなが笑ってすごせるクラスに。
- いきいき・・・活気のあるクラスに。
ひらがなの繰り返し言葉は、子どもになじみのあるものが多く親しみやすいです。
説明も簡単にできるので、小さい子におすすめの言葉です。
低学年向きの学級通信タイトル
- はじめの一歩・・・小学校生活のスタート。素敵な始まりに。
- みんなで一歩・・・仲間外れがなく、仲良くできるクラスに。
- あおぞら・・・明るく、気持ちいいクラスに。包み込むやさしさ。
- ほしぞら・・・みんな一人一人がかがやくクラスに。
- えがお・・・笑顔を大事に。
- なかよし・・・みんな仲良く
- なかま・・・友達を大事にしよう。
- たからばこ・・・こども(宝)がつまったクラス。
- ひだまり・・・クラスをあたたかく居心地の良い場所に。
こちらも簡単な言葉が多いです。
多くを語らなくても、子ども達につたわりやすい言葉を選びましょう。
植物をタイトルにするパターンもあります。
- たんぽぽ・・・みんなが集まって一つの花(クラス)。
- ひまわり・・・いつもお日様に向かう明るいクラス。
- わかば・・・青々としげる力強さ。
- クローバー・・・みんなが集まって幸せに。
- つぼみ・・・いつか大きな花を咲かせる子ども達。
- すずらん・・・花言葉は【純粋】【再びの幸せ】
- かすみそう・・・花言葉は【幸せ】【清らかな心】
- たけのこ・・・一人一人のびていくクラス。
- ぶどう・・・みんなが集まって一つの実(クラス)。
- ふたば・・・芽生えからぐんぐん伸びていく子をイメージ。
植物も小さい子になじみのあるものが多いのでオススメです。
直接的なワードではなくなるので、タイトル設定の理由は丁寧に教えてあげましょう。
小学校 3年生・4年生の学級通信のタイトル
中学年になると、意味の分かる言葉の数がぐっと増えます。
少しひねったタイトルでも、意味を説明すれば理解してくれるでしょう。
中学年向けの学級通信タイトル
- あしあと・・・一歩一歩力強く取り組んだことを紹介する学級通信にしたい。
- かけはし・・・先生と子ども達・保護者を結ぶかけ橋のようなお便りに。
- カラー・・・個性を大事にするクラスに。
- あしたば・・・力強く成長する明日葉のような子になってほしい。
- 絆・・・子ども同士、先生と子ども、先生と保護者が良い関係で結ばれるクラスに。
- 協奏曲・・・一人の演奏から全体の調和へ。みんなで協力して一つの曲をつくるように。
- 銀河・・・夜空に輝く銀河のように、子どもの輝きを大事にしたい。
- 鼓動・・・パワフルな子どもたちの力強さ、ワクワクを伝えたい。
- 十人十色・・・一人一人の個性を尊重したクラスに。
- スクラム・・・ラグビーのスクラムのように、一致団結して取り組めるクラスに。
- ステップバイステップ・・・一歩一歩の歩みを大事にする人になってほしい。
- つばさ・・・広い大空を羽ばたくように、力強く未来に向かってほしい。
- TEAM〇〇・・・一つのチームとして動けるクラスに。
- Do your best!・・・自分のベストを尽くせるように。全力で取り組めるクラスに。
- ハーモニー・・・子どもたちの個性で奏でる旋律をハーモニーとして楽しみたい。
- 春風・・・暖かく優しく包み込む春風のようなクラスにしたい。
- ピース・・・思わずピースがでるような元気で楽しい平和(peace)なクラスに。
- ブレイクスルー・・・自分自身に壁をつくらず、限界を突破する心をもってほしい。
- マキシマム・・・最大限という意味。自分がやれる最大の力を発揮してほしい。
- one for all & all for one・・・一人はみんなの為に、みんなは一人の為に。
ひねりすぎると子どもが理解できないので、文字そのままの意味を使った方が、
クラスの子どもたち皆に浸透すると思います。
四字熟語を使った中学年向きのタイトル
中学年になると国語で四字熟語を学び始めるので、
前向きな意味の四字熟語を選ぶパターンもあります。
- 勇往邁進(ゆうおうまいしん)・・・目標に向かって突き進むことのできるクラスに。
- 温厚篤実(おんこうとくじつ)・・・優しさや思いやりを大事に、真面目に頑張れる子になってほしい。
- 七転八起(しちてんはっき)・・・何度失敗しても立ち直る強くしなやかな人になってほしい。
- 桜梅桃李(おうばいとうり)・・・それぞれの花が美しいように、人と比べず、自分の個性を大事にしてほしい。
- 万里一空(ばんりいっくう)・・・努力をとめることなく、目標に向かって頑張る人に。
- 一期一会(いちごいちえ)・・・人との出会いは一生もの。出会った仲間を大事にしてほしい。
- 有言実行(ゆうげんじっこう)・・・目標を口にし、実現する力をつけてほしい。
- 百花繚乱(ひゃっかりょうらん)・・・咲き乱れる花のように、一人一人が花を咲かせてほしい。
- 日進月歩(にっしんげっぽ)・・・一つずつ、でも着実に前に進めるクラスに。
- 爾今生涯(じこんしょうがい)・・・今この瞬間こそがスタート。未来を切り拓くのは今から!
私は、爾今生涯という言葉が好きです。
子どもたちにとって馴染みはない言葉ですが、段々と周りが見えてくるのが中学年です。
「私は〇〇ようにできない」「どーせボクは△△君みたいになれない」と、比較し諦めるような言葉を口にする子も出てきます。
チャレンジするタイミングとして、『”今”が一番若いワタシ』であり、一番変化させる可能性が大きいのです。
歩かない人は、転びませんが、その代わり前にも進みません。
チャレンジを応援する言葉を、先生から贈ってあげてほしいと思います。
小学校 5年生 6年生 中学生の学級通信のタイトル
子どもの心身が育っているので、
難し言葉やひねった言葉でも十分通じます。
思春期にさしかかる時期だからこそ、想いがこもった言葉を選び伝えてあげてください。
高学年 中学生向きのタイトル
一文字
- 道・・・小6、中3にオススメ。自分の選んだ道を歩む。選んだ道、歩いた道を大事にしてほしい。
- 心・・・色んなことを考える多感な時期。だからこそ、心のつながりを大切に。
- 翔・・・大きく羽ばたく。夢や目標にむかって飛翔する人に。
- 和・・・親和、友和。心を一つにチーム一丸となる。大いなる和の心をもってほしい。
- 夢・・・夢をもてる人に。夢を大事にする人に。夢を叶える努力をする人に。
- 縁(えにし)・・・人とのつながり、結びつきを大切に。
- 志・・・自分のために、人のために為したいことを見つけよう。
あえて一文字にすると、そこから言葉の背景も膨らみます。
短い言葉にたくさんの思いを詰め込むパターンです。
- 麦の穂・・・踏まれても負けない麦のように、強くたくましく実りある人に。
- 稲穂・・・謙虚な心を忘れない。感謝の気持ちを大事にできる人に。
- 羅針盤・・・心のコンパスを大切に。次のステップに向かえるように。
- 止まり木・・・疲れた時、悲しい時に羽を休めることのできるクラスに。
- ポレポレ・・・ゆっくり、前向きに。焦らなくても大丈夫。
- おにぎり・・・お米一粒一粒が集まって、一つのおにぎり、クラス。
- ZENSIN・・・全身・前進・善心
- 鴨の水掻き・・・人に見えていないところでも努力できる人に。
おにぎりは、過去に私が設定したタイトルです。
英語を使ったタイトル
- UNLIMITED(アンリミテッド)・・・私たちに限界はない!
- The sky is the limited・・・私たちに限界はない!パート2
- Step by Step・・・一歩一歩進んでいこう。
- Keep smiling・・・いつでも笑顔であるように。
- Now or Never・・・今やらなければ一生やらない。今を大事に。
- Are you excited?・・・ワクワクしてますか?そんな毎日を過ごせるようにしよう。
- Go for it!・・・「やってみよう!」の精神で!
高学年からは外国語が授業として始まっているので、
なんとなく文字だけも理解してくれる子もいると思います。
英語の目標はちょっと大人でカッコイイ印象を与えます。
四字熟語をつかった、高学年・中学生向きのタイトル
- 雲外蒼天(うんがいそうてん)・・・努力や苦しみを乗り越えれば、明るい未来が待っている!
- 水滴石穿(すいてきせきせん)・・・小さな努力も積み重ねれば大きな成果になる。
- 一味同心(いちみどうしん)・・・心を一つにできるクラスに。
- 駑馬十駕(とばじゅうが)・・・才能ではなく、努力でのし上がれる人に。
- 獅子白兎(ししはくと)・・・何事にも全力で取り組むクラスに。
- 報恩謝徳(ほうおんしゃとく)・・・受けた恩や徳を忘れず、報いることのできる人に。
- 百尺竿頭(ひゃくせきかんとう)・・・自分が届きうる最高の結果を手に入れよう!
- 画竜点睛(がりょうてんせい)・・・仕上げ、大事なところをしっかり取り組む。小6中3向け。
まとめ
学級通信は一年間かけて行う、息の長い作業です。
なんとなくの語感で決めてしまうと、ただの文字となってしまいます。
一年を通して立ち返ることのできる、子どもの成長にあったタイトルをつけましょう。